NC建材株式会社は、「誰一人取り残さない社会の実現」を目指し、環境負荷の軽減と社会の利便性向上に貢献する様々な取り組みを推進しています。これらは、SDGs(持続可能な開発目標)の達成にも貢献するものです。
鉄鋼製造の副産物を使った環境負荷軽減への取り組み:高炉スラグの活用


ビルなど大規模構造物の主要材料、鉄とセメント。
そのセメント製造のために排出されるCO2は年間400万トンにも上ります。
鉄1トン製造時、スラグが400kg発生し、日本で年間約3000万トンになります。
「セメント製造時に高温処理が必要で大量のCO2が排出される建材の一部を、製鉄過程副産物の高炉スラグに置き換えていこう」
それが私たちの取り組みです。
脱炭素化を国家レベルで一気に推進するために、4つの高炉スラグ普及拡大活動を行っています。
1. 環境に優しい建材 高炉セメントの拡販
高炉セメントは、鉄鋼製造の際に排出される副産物である高炉スラグをセメントの原料として活用した、環境に優しい建材です。
NC建材では、高炉スラグを約40%配合した高炉セメントB種の拡販に力を入れています。
高炉セメントB種は普通セメント(ポルトランドセメント)に比べて、製造時に排出されるCO2排出量を約41%削減削減できます。
2. 鉄鋼スラグ路盤材の販売
下記の2種類の商品を通じて、天然資源の保全とCO2削減に貢献しています。
鉄鋼スラグ路盤材
高炉スラグなどを破砕・整粒し舗装用素材として製造したもので、潜在水硬性を有し、地盤や土地を良好に締め固められます。
簡易舗装材「カタマ」
鉄鋼スラグ特有の潜在水硬性を活用した舗装材で、簡易かつ安価な舗装材として、防草対策や林道舗装に最適です。
3. 高炉スラグ微粉末の供給

大手ゼネコン、生コンプラント、二次製品メーカー各社が取り組むCO2低減型製品の開発において、開発試験用の少量供給は大きな課題でした。
NC建材は、このお客様のニーズに応え、日鉄スラグ製品の微粉末を埼玉県の拠点から試験用の袋詰めで出荷を開始。
2021年11月以降、160社5000袋以上(2024年4月時点)を出荷し、多くの企業の新製品開発に貢献しています。
4. セメントを使わない土壌改良材「カタツムリ」の供給

土壌改良材「カタツムリ」は、多くの企業から排出された副産物を原料とし、現場で不良土と混合攪拌することで、廃棄物とすることなく良質な改良土として再利用します。
NC建材は、このような取り組みで環境負荷低減・CO2削減を担っています。
今後も建設材料の脱炭素化に貢献するため、スラグの付加価値の向上と、新しい用途開発を推進します。
社会課題への貢献:東京離島の建築工事推進で利便性向上

NC建材は、地方創生というテーマのもと、本土から遠く離れた東京の離島における建設工事を積極的に担い、島民の皆様の利便性向上に貢献しています。
東京離島の現状と課題

東京都には、都心から南におよそ1000kmに渡って11の有人島があり、美しい自然に恵まれていますが、都心から遠く離れているため地理的な制約が厳しく、都心と同じような経済活動は難しい環境にあります。
離島の主要産業は漁業、農業に次いで建設業が3位ですが、土木工事が多く、建築工事会社は少ないのが現状です。
建築工事が進まない理由として、以下の点が挙げられます。
- 離島に建築業者が少ない
- 建築分野の有資格者が不足している
- 交通手段が船か飛行機しかなく、天候により欠航が多い
- 観光シーズンには作業員の宿舎確保が難しい
これらの課題を解決するため、NC建材は以下の3つの取り組みを行っています。
離島での建築工事を実現するための3つの取り組み
1. 離島につ強い企業とタイアップし、離島案件に参画
離島の建設会社に強いパイプを持つ企業と連携し、共同で建築プロジェクトに取り組む「三角提案」を実施しています。
2. NC建材から有資格者を派遣
一級建築士を現場に配置し、現場管理を行うことで、離島での建築工事を可能にしています。
また、離島では不足しがちな内装工事などの仕上げ工事に必要な材料と熟練の職人を本土から安定的に供給しています。
3. 職人の駐在宿舎の提供
離島での建築工事に従事する職人のために、事前に宿舎を確保し、プライバシーが確保された1人部屋を提供することで、快適な就労環境を整備しています。
工事実績
これらの取り組みにより、離島での建築工事を実現しており、これまでに合計9件(神津島4件、御蔵島3件、八丈島2件)の実績があります。
離島対策はまだ発展途上ですが、「誰一人取り残さない社会の実現」を目指し、東京の離島での利便性向上に努めてまいります。
神津島の弁天丸建設社員寮の新築工事
全工事の現場管理・仕上げ工事を担当

神津島の鉄砲場村営住宅の新築工事
現場管理・仕上げ工事を担当

NC建材は、誰一人も取り残さない社会に向けて努力を継続します。
インフラの維持・長寿命化への貢献:管更生
インフラ構造物の老朽化が進む中、その維持管理と長寿命化は重要な社会課題です。
NC建材は、管更生を通じて、この課題解決に貢献しています。
管更生とは?
管更生は、老朽化した配管などを非開削または少ない開削で内部から修繕する工法です。



※画像はNC建材が加盟しているポリエチレンライニング工法協会から引用
管更生は、従来の全面的な掘削・交換に比べて、以下のような環境・社会貢献の側面を持っています。
環境負荷低減への貢献
大規模な掘削・埋め戻しが不要または最小限で済むため、建設機械の稼働を抑え、CO2排出量や騒音・振動を低減します。
また、発生する建設廃棄物も大幅に削減できます。
社会貢献
工事期間が短縮され、交通規制や断水・ガス供給停止などの影響を最小限に抑えることで、地域住民の生活や経済活動への影響を和らげ、安全・安心なインフラ維持に貢献します。
管更生各種工法向けに販売している材料
- 無収縮モルタル(注入材)
- 突起付き高密度ポリエチレンシート
- 炭素繊維補強材
NC建材は、高炉セメントやスラグ活用製品による環境負荷低減・資源循環、東京の離島での建築事業を通じた地域課題解決、そして管更生でのインフラの維持・長寿命化といった多方面から事業を展開することで、持続可能な社会づくりに貢献し続けます。
今後も新たな可能性を追求し、社会のニーズに応える取り組みを進めてまいります。
その他の社会貢献活動
NC建材は、各営業拠点所在地での社会貢献活動も行っております。
天神クリーンデー

福岡市の天神地区で行われている清掃活動に参加しています。
福岡市や天神に拠点を置く民間企業など、多くの企業・団体・個人が参加して、毎月第2木曜日に実施されています。
福岡市役所前のふれあい広場に集合し、天神の街の清掃活動を行います。
NC建材は2024年から毎月参加しています。
富士山「学びの森」植林活動

富士山南麓の国有林で、大型台風などの被害を受けた森林を再生させることを目的とした、長期的な森林復元・育林プロジェクトです。
主に住友林業株式会社が中心となって、NPO法人や学識経験者、ボランティアと連携して実施されています。
弊社からは2024年度9月に3名が参加し、今後も年に1度は参加予定です。
ユニセフ募金

国連児童基金(UNICEF:ユニセフ)に企業として募金を行っております。
新ケミカル商事グループのCSR活動
社会貢献活動

児童養護施設
(寄付、活動支援)

北海道盲導犬協会
活動支援

地域清掃活動

北九州マラソン
スタッフボランティア

駅前の花壇寄せ植え

富士山「学びの森」植林活動
スポーツ支援活動

ギラヴァンツ北九州
(サッカーJ3)

ボルクバレット北九州
(フットサルF1)

カノアラウレアーズ福岡
(女子バレーボールV League)

石田卓球クラブ
文化支援活動

北九州音楽協会

NSシンフォニー・オーケストラ

伝統芸能楽しむ会